復帰

50代男性のお客様。
ご利用3ヶ月目です。


月2回ペースのご利用ですが、体育屋でご紹介した自宅でのトレーニングにも
積極的に取り組んでおられます。
それが功を奏し、2ヶ月目には早くも、同じエクササイズで同じ回数行っていただいたときに、
「終了後の疲労感が減った」と実感されておられました。


順調に思えましたが、前回のご予約を突然「持病の腰痛が再発してしまいました…」
と、キャンセルされたのです。


受診はされていないそうですが、御自身で注意して安静を保ち、痛みが改善した上で
今回のご利用と相成りました。


お話を伺うと、前回実践したマニュアル抵抗(トレーナーが手で抵抗する負荷)で行う
エクササイズを自宅でご家族に行っていただいたそうです。
「それがいけなかったかなぁ…。」と。


過ぎた過去はもちろん戻らないわけですが、もしかすると、ご本人さんも「やりすぎたかな」
と仰っていたとおり、現状の体力と比べると、リスクの高い強度で行っていたのかもしれません。


ここで、トレーニングをする上で忘れてはならない、ドイツの発生学者ウィルヘルム・ルーによる
「ルーの原則」と呼ばれる、生理学における基本原則を確認しますと、
 1.トレーニング負荷を増すことで筋肉が発達する。
 2.トレーニング負荷が強すぎると筋肉の発達が抑制されたり疲労したりする。
 3.トレーニング負荷が弱すぎたり使わないと筋肉は萎縮する。
(魚住2002)


やり過ぎもやらなさ過ぎも生体にとっては身体機能低下につながるということですね。
何事も適度が肝心ということでしょう。


ところで、このようなアクシデントがあると運動習慣が途切れてしまう「逆戻り」現象が
起こりやすいのですが、先のお客様は、またトレーニングを再開されました。
これはとても素晴らしいことです。


ちなみに、「逆戻り」現象は誰にでも起こることなのでご安心ください。
当たり前の現象だということを知っておくことは、運動習慣や食生活習慣を改善しようと
取り組んでおられる方にとっては大切なことです。
徒に自分に対する自信をなくすことは折角改善してきた習慣を放棄することにも
つながりかねませんから。
「逆戻り」が起こっても、また始めればいいのです。


さて、このお客様、本日のトレーニング終了後に
「(初回利用時の体力に)戻ってしまった…。」
と嘆いておられましたが、
一度トレーニングしたことは比較的速く戻ることが、過去の実験で示されています。
ですから、短期間に戻ることでしょう。


体育屋もしっかりサポートさせていただきますね。


本日もありがとうございました。